システムを構築する際に、自社の建物内に設置されたサーバのことを「オンプレミスサーバ」といいます。
オンプレミスサーバは、従来から一般的に利用されています。
対して、インターネットの外部サービス上に構築されたサーバのことを「クラウドサーバ」といいます。
クラウドサーバとオンプレミスサーバのメリットとデメリットを比較してみましょう。
オンプレミスサーバ | クラウドサーバ | |
---|---|---|
設置 |
設置場所の確保(場所・セキュリティ・入退室管理)、安定した電源の確保(冷却のためのエアコンなども含む)が必要。場合によっては電源工事まで必要。 |
インターネット接続環境さえあれば良いため、気軽に利用できる。 |
調達時間 |
物理的なサーバを調達するためには最低でも1ヶ月程度の時間がかかる。 |
最短数日でクラウドサーバを構築できる。 |
柔軟性 |
リース期間やメーカー保守部品の保有期間終息があるため、永続した利用ができない。一度導入するとサーバのスペック変更(CPUやディスク容量など)が難しい。 |
リース期間やメーカー保守部品の保有期間などにとらわれず、必要な期間だけサーバを使用できる。必要になってからサーバのスペックやディスク容量を増やすことができる、手軽にサーバを持てるようにすることで、「システム構築」へのハードルが下がる |
ネットワークセキュリティ |
自社内の閉じたネットワーク環境下でシステム構築・運用できるため安心。 |
サーバに対してインターネット接続を行う必要があるため、入口・出口対策が重要。 <ご提案> |
自然災害等によるシステム障害などの対策(BCP対策) |
物理的なサーバの故障によるデータ紛失や業務遂行の停止を考慮し、バックアップ取得およびサーバ冗長化が必要。ただし、自然災害によりバックアップメディアや予備サーバも故障し、復旧できない可能性もある。 <ご提案> |
災害に強いデータセンターにサーバが設置 かつ 最低でも3重で環境が複製されているため、安全。自然災害などで社屋が全壊した場合でも、クラウド上にシステムおよびデータがあるため、仮環境での復旧も可能。 |
運用管理 |
お客様によるサーバの運用管理作業として、毎日のバックアップやバックアップ媒体の差し替え、ハード障害が発生した際の対応などが必要。お客様の中でシステム管理者をご用意していただく必要がある。 <ご提案> |
サーバの運用管理作業はデータセンター業者が実施してくれるため、お客様による運用管理作業は不要。トラブルの際には弊社作業員がクラウド環境へリモート操作して対応します。 |
会計 |
固定資産として資産計上 |
サーバ利用料として経費計上 |
オンプレサーバの自然災害等によるシステム障害などの対策(BCP対策)として、メインサーバが故障した場合の一時的な仮環境として、クラウドサーバを利用することも可能です。
以下のような理由により、費用対効果も高いです。